2010年12月25日土曜日

なんでサービスをやめないんですか?「ダメ運営」を

 4Gamer読者かつR2プレイヤーであれば,生まれ変わるR2である「R2 -Reunion-」はすでにご存じのことと思う。明日12月16日に及ぼされる変更は,今までと打って変わって「プレイヤーの意見を元に大幅改善」したものであり,それに向けて,BOTへの対策/高額な有料アイテムの変更など,運営体制すら含めた大きな変更が施されるという。

「R2 -Reign of Revolution」,プレイヤーの意見を元に大幅改善。タイトルを「R2 - Reunion-」に変更して新たなスタートを切る


 とはいえ,2009年4月23日のサービス開始時に,4Gamerが把握しているだけでも2万人ものプレイヤーがいたR2も,最近では同接数百という寂れよう(ハンゲームはすべてが一望できるのが恐ろしい)。会社の事業として続けていくという判断をしたこと自体が驚きだし,何より,いままで押し黙ってきた運営チームが,ここへきて急遽頑張ります宣言をしたのがもっと驚きであったのが正直なところだ。というか,胡散臭さすら否めないし,おいそれとは信じられない。
 それをそのまま運営チームに伝え,メールインタビューの許諾および返答をもらったのが前回の記事だったわけだが,そのときに公約をもらった「インタビュー」についても,無事に行うことができた。

BOTと課金アイテムの金額はなんとかします―「R2」運営チームがみなさんの質問にお答えします。第一弾はメールインタビュー


 以下に続くやりとりが,そのときのほぼ全貌となる。前回の記事でプレイヤーのみなさんに送ってもらった要望も,なんらかの形でインタビュー中に混ぜ込むようにしたつもりだ。すでに"生まれ変わり"の日は明日に迫ってしまっているが,「どんな質問にもお答えします」という言葉に恥じない,ある種あからさまなやり取りを通じ,運営チームの気迫をお伝えしよう。

R2運営チーム プロデューサー 松本竜也氏
R2運営チーム ディレクター 蛯子 歩氏
R2運営チーム 品質管理担当 鈴木 章氏
R2運営チーム ディレクター 篠田 健史氏

4Gamer:
 しかし,今日は松本さんだけかと思ったら,なんでこんなに大勢。

R2運営チーム プロデューサー 松本竜也氏(以下,松本氏):
 どんな細かいところにもお答えできるよう,それぞれの部署のリーダーを連れてきました。

4Gamer:
 なるほど。
 本日は,お言葉に甘えてR2運営チームのやる気を聞きにきました。先日の記事にも書きましたが,基本的に「そんなこと今ごろ言われても」というのが私の本音ですし,おそらくはR2を辞めていった人達の中にも,同じような思いの人が少なからずいると思っています。

松本氏:
 はい。すべて受け止めて,それでも前向きに進める覚悟です。今日は,隠すことなくなんでもお話するつもりです。

4Gamer:
 さて最初は,ごく普通の質問からさせてください。今まで対応してこなかったのに,なぜここになって急に?

松本氏:
 4Gamerさんにあの記事が掲載されてから,公式サイト経由のお問い合わせで,我々も同じようなご意見をたくさんいただきました。
 本当のところ,今年の4月の段階から問題は認識しておりました。しかしそれらの問題が本当に根深い問題で,どれも対策に時間がかかってしまったというのが正直なお答えです。

4Gamer:
 時間が,とおっしゃいますが,4月に認識していて今12月ですよ。もちろん1週間や1か月程度でどうにかなる問題だとは思っていませんが,さすがに時間かかりすぎじゃないでしょうか。
 それでその「対策に時間がかかった問題」というのは,「対策」と言っている以上,BOTと有料アイテムの値段が主ですか?

松本氏:
 はい,そうです。
 まずBOT対策の携帯認証に関してですが,やはりシステムの再構築に時間がかかってしまいました。あとアイテムの値段が高いという部分に関してですが,こちらは,お客様が購入されるアイテムに関して,事実上必須であろうと考えられるもののみ,期間限定でキャンペーンで値下げなどは行わせていただいていました。
 しかしこの問題は我々だけで決められる問題でもありません。当たり前ですが,アイテムの値段を下げるということは,そのまま売り上げが下がることに直結しますから。

4Gamer:
 まったくそのとおりですね。

松本氏:
 ですので,そこはすごく協議を重ねました。最終的には開発会社にも理解してもらえたので,時間がかかりすぎてしまったのは申し訳なかったのですが,今回のタイミングで値段を変更できることになりました。

4Gamer:
 うーん……もし本当に4月から問題を認識していたのなら,なにがしかの形でアピールしてもよかったんじゃないでしょうか。何も発表がない=何も動いていない,と同義ですよ,プレイヤーからすれば。

松本氏:
 はい。我々自身の運営が不慣れだったという部分は否定できません。
 例えばBOTに関してですが,クリーンシステムの段階的導入,などがあります。最初は「正しい数字を入力しないとアカウントを凍結します」という形で実装しましたが,それでは海外の不正接続者が防げません。なので次には日本語の入力を求めるようにしたりと,システムのアップデートは繰り返していたのですが,それそのものが大きな対策になったとは言えなかったのが実情です。

4Gamer:
 行動で示そうと思ったけれど,結果に結びついてはいなかった,と。

松本氏:
 はい。そこが大きな反省点です。
 やはり,しっかりとした対策をお客様に見せなくてはという気持ちがある一方,今できることを早くやらなくては,という考えもあって,中途半端になってしまっていたのです。

4Gamer:
 日本のパブリッシャさんはみなさんそうですよね。「ちゃんとしたことやらなきゃ。だからまだ言えない」って。でも言わなきゃ,何を認識していて,何を問題視していて,何をやろうとしているのかさえ伝わらないと思うんですが。


消極的手法ながらも根本的な解決を目指すBOT対策――そのSIMに紐付いたすべてのアカウントを凍結させます


4Gamer:
 先日の記事でのアンケート結果を見る限り,R2を辞めてしまった理由の34%がBOTでした。次いで,15.8%の人が有料アイテムの価格,14.6%がクラスバランスの悪さ――これが3位なのはちょっと意外でした――10.9%の人がレベルアップのだるさ。
 というわけで,新しくサーバーも立つことですし,最も重要なBOTへの対策について,詳細をお聞かせください。携帯認証ってことは当然携帯がないと遊べないわけですが,「携帯」というのはどこからどこまでが含まれるんですか?

松本氏:
 弊社が運営しているモバイルサイト「ハンゲ.jp」のサービスを利用しようと思っているので,ハンゲ.jpに対応している携帯が「対応」になります。

R2運営チーム ディレクター 蛯子 歩氏(以下,蛯子氏):
 つまり,主要携帯3キャリアとなります。

4Gamer:
 なるほど。イー?モバイルやウィルコムは無理そうですね。主要3キャリアの中でも,Android携帯やiPhone,Windows Mobile……もやっぱり無理ですよね。

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引用元:エターナルカオスNEO(NEO) 情報局

2010年12月5日日曜日

【GDC2010】実に6時間も及ぶカットシーンの制作ワークフロー…『ファイナルファンタジー13』

北米でも先日発売になり、全世界での出荷本数が500万本に到達したプレイステーション3/Xbox 360『ファイナルファンタジー13』。常に最先端のゲーム作りをしようと取り組む開発チームの事例は非常に興味深いものがあり、今年のGDCでも本セッションを含めて3つの講演が実施されています。

【関連画像】

小林功児氏、田中雄介氏

金曜 Final Fantasy 11 rmt
日の午前9時から行われたセッションでスクウェア?エニックスの小林功児氏、田中雄介氏が語ったのは「Real-Time Cutsenes in FINAL FANTASY XIII」(ファイナルファンタジーXIIIにおけるリアルタイムカットシーン)です。

カットシーンとは所謂ムービーシーンです。『FFXIII』には物語の重要性によって4種類のイベントシーンが用意されていて、そのうち最も重要 アイオン rmt
な場面がカットシーンとなり、時間にすると計6時間あります。その制作期間は僅かに16カ月。映画3本分をこの期間で制作するために「後戻りしない」「複数チームが平行に作業できる」ワークフローを構築する必要がありました。一度決定した事項が後で覆らない、そして他のチームの作業状況によってチームが止まらない環境作りが求められました。これが実現でき カバル rmt
れば、工期の短縮ができ、アーティストの品質改善に割く時間も増やす事が出来ます。

FFXIIIのチーム構成カットシーン制作のワークフロー全体図

非常に大規模になった開発チームは大きく分けて14チームで構成される完全な分業体制です。特にカットシーンに関与するのはカットシーン、VFX、モーションの各チームです。カットシーンの制作は、全
体のレイアウト、モーション、VFX、ライティングの4工程から構成されます。

■カットシーンのレイアウト構築

絵コンテを元に仮の動きを入れてプレビズムービーを作成する

ムービーの構成を決めるレイアウト構築は2部構成になります。前半では絵コンテを元にプレビズ(プレビジュアリゼーション=事前に映像で確認できる素材を作る)まで rmt Final Fantasy 11
、後半ではプレビズを参考に各チームで素材を用意し映像を仕上げていきます。

シナリオが完成すると、必要なカットシーンを洗い出し、それぞれの絵コンテを制作します。絵コンテは社内にあるストーリーボードセクションが担当します。絵コンテが完成すると「Autodesk MotionBuilder」のストーリー機能を使ってプレビズの作成に入ります。「MotionBuilder」
を採用したのは、後にモーションキャプチャーのデータを使用する際の親和性の高さや、64ビットOSに対応することで処理負荷を軽減できたからだということです。

こうして作られるプレビズは、カットシーンの中で各キャラクターがどのような動きをするのか、レイアウトはどうなるのか、といったものを仮に組み上げて、その後の過程の作業見積もりにす
るもので、社内ではステップ1ムービーと呼んでいたそうです。

入念な事前準備のもと小道具も様々用意モーションキャプチャーを実施

ステップ1ムービーで付けた仮のモーションは全てモーションキャプチャーで収録を行います。モーションキャプチャーは役者の費用など時間とコストがかかる作業なので、収録テイク毎に必要な情報をまとめた資料
を用意し、事前の打ち合わせも入念に行われます。また、リアルさを出すための小道具も同時に制作し、ガンなどは重りを入れられる機構になっていたそうです。モーションキャプチャーの現場でもステップ1ムービーを流し、関係者全員のイメージを統一する事になります。

MotionBuilderを使用ステップ2ムービーに実機での確認も行う

モーションキ
ャプチャーが終わると再び「MotionBuilder」にデータを流しこんで、最終的なカット割りを作成します。それを反映した試作ムービーがステップ2ムービーです。それをインハウスの「Crystal Tools」用にコンバートして、実機で動かしたものを関係者がチェックして確定させます。制作工程毎に後戻りさせない仕組みです。ここからはモーションチームとVFXチームが平行
して作業を進めます。

■モーションチーム

モーションのワークフロー各工程の人員数2つの過程を同時進行する様々な要素を統合して形にするボディモーションの調整

モーションチームではステップ2ムービーを元にモーションやフェイシャルの調整を行います。モーションの調整には三たび「MotionBuilder」が使用されました。これまでの同
社製の作品には「Autodesk XSI」が使われていましたが、今回は前工程との兼ね合いもあり、乗り換えたそうです。普段使うツールの変更は困難がありますが、ステップ2のデータをそのまま編集できるため、結果的には作業効率は大幅に改善されたとのこと。

人間のキャラクターのモーションは「MotionBuilder」を使ったものの、一方でモンスターのモーション
は「XSI」を使用したそうです。これはリグが作成されてなかったからだということです。

フェイシャルは2パターンで制作手動でリップシンク自働ツールで行う

フェイシャルは4種類のイベントシーンのうち、重要性の高いAとBは「XSI」を使ったフルスクラッチで仕上げ、CとDは音素解析を用いた自働リップシンクで制作します。音声収録はゲーム
開発の中盤以降に行われる事が多く、それに引きづられてフェイシャルも遅れる傾向にあります。今回は作業を分散するために、モーションキャプチャーのアクターによる仮音声をベースに仮のリップシンクを作成しておいて、完成版の音声が出来た段階で前述の手法で最終形を仕上げるという形をとりました。

音素解析による自働リップシンクは旭化成の開
発した「VORERO」というシステムを採用。早口のセリフでブレてしまうなどの課題があったそうですが、「伸びる分野だろうので期待している」とのこと。

キャラクターが動いた際の服や髪の動きはバッチ処理で生成し、破綻する場合にDCCツールで調整したそうです。

■VFXチーム

ビジュアルエフェクトチームでは、プレビズムービーを
ベースに作業量の見積もりを行います。実際の作業はインハウスの「Crystal Tools」に含まれる「Effect Editor」で制作し、慣れてない開発者でも簡単に複雑なシェーダーが書けるように整備されています。PCで開発しながら、すぐにターゲット機に転送して実機で確認できるようになっています。

■ライティングとポストエフェクト

絵を仕上げる最終段
階です。『FFXIII』ではライティングを非常に重視したそうです。そのため、カット単位でキャラ個別に調整。使用したツールがライブエディティングに対応していたので効率よい作業が可能だったそうです。以下に示すのは、処理をする前と後の変化です。

ライティング調整前調整後確認は実機でテレビモニターを使用

ポストフィルターなし被写界
深度フィルターグレアフィルター

■リアルタイム表現の可能性

最後に小林氏はリアルタイム表現の可能性について語りました。

近年の技術の進歩はすさまじく、グローバルイルミネーション(GI)も簡略化した形でリアルタイムに表現できるなど、リアルタイムの表現手法も急速に進化しています。「まだまだプリレンダリングとの差は大きい
ものの、『FFXIII』では良い線まで行けたのでは」。しかし、と田中氏は言います。「これに頼り過ぎればどれも似たような絵作りになってしまう可能性もあります。完全に頼るのではなく、手作りの部分と共存するのが大切なのではないでしょうか」

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『inFAMOUS』開発元

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